Apolis(a-pöl-is)は「地球市民」を意味します。

私たちは世界中のさまざまな地域を支援する
ライフスタイル提案型ブランドです。

私たちは、通貨、国旗、言語の共通性は人々だと考えています。

Apolisは人々に投資することで社会に貢献したいと考えている起業家の小さな集まりです。

Interview:APOLIS創業者ラーン&シェー・パートン兄弟

ラーン&シェー・パートン兄弟が語る、「アポリス」の存在意義

"Global Citizen(地球の市民)"をフィロソフィーに掲げ、世界中で雇用を作ることをミッションとした「APOLIS(アポリス)」は、兄のラーン(右)と弟のシェー(左)のパートン兄弟が、2004年にロサンゼルスでスタートしたブランド。そんな"エシカル"な意識は、ファッションを楽しむ私たちにとっても、今や無視することができないキーワードです。そんな活動を実践する彼らに、エシカルの意義、そしてブランドの展望を聞きました。

“魚の獲り方”を教えなければ、真の支援にはならない
―― 改めて「アポリス」とは、どのようなブランドなのでしょうか。立ち上げのきっかけは?


ラーン もともと両親がチャリティー精神の強い人で、幼少の頃からいろいろな場所へ赴いていたんです。そのなかで僕らも、発展途上国の支援など、社会のために活動をするという精神が根づきました。中国の老子の言葉で「授人似魚 不如授人似漁」という教えがありますが、「飢えている人に魚を獲ってあげれば1日食べられるけど、魚の獲り方を教えれば、彼は一生食べることができる」という意味。与えるだけでは本当の意味での支援、発展にはならず、それを解決したいという気持ちが常にあったんです。僕はナイキで働いていたので商品知識があったこともあり、現在の「アポリス」につながっています。
世界中に“優れた漁師”はたくさんいますが、港や物流が整備されていないと、それが生かせない。アパレル産業は製造過程にさまざまな人が関わっています。発展途上国の貧困サイクルを打破するのには適しているマーケットだと考えたんです。いろいろな仕事を現地の人々に与えることができる。アポリスのマーケットバッグがバングラデシュでつくられているのも、そんな理由からです。


シェー 「アポリス」という名前はギリシャ語で、英語だと「Global Citizen(地球の市民)」という意味。まさにそれがコンセプトで、よいものを、よい環境でつくり、それをより大きなマーケットで販売することこそ望ましいんです。
デザインは言語。通常はその国のニーズに合わせてつくっているけど、共通の言語である“デザイン”を持ち込むことによって、今までアクセスできなかった大きいマーケットにアクセスできるようになる。
最初はレンタルスタジオで5人の女性ではじまったこのプロジェクトも、今は200人ほどの社員を抱え、縫製工場も6階建てのビルになっている。ボーナスや退職金などの雇用形態も整備され、実績として、バングラデシュでもっとも雇用を生み出せたというのは、本当に喜ばしいことです。
ラーン 普通はバングラデシュに直接行って何かをしようと思う人はあまりいない。僕らがおこなっていることは、とても珍しいことなんです。でも、そうしなければ魚の獲り方や市場の整備をすることはできない。バングラデシュの人たちの労働環境は酷いもので、労働に見合った報酬が支払われていない。でも、僕らは彼らに正当な賃金を支払い、福利厚生も整備しました。
バングラデシュを選んだ理由は、もともと繊維の産地であるというほかに、バングラデシュという国からあまりいいニュースを聞いたことがなかったから。この場所でいいニュースを生み出すことができたら、ほかの場所でもいいニュースを生み出すことができるんじゃないかと考えたんです。


シェー アポリスのマーケットバッグに用いられているジュート(麻)は、昔からずっとバングラデシュでつくられてきた素材。質の高い素材が手に入るということもバングラデシュを選んだ理由です。でも、アパレル産業や繊維産業でバングラデシュやジュートの話になると、とてもネガティブなものが多い。もっといい話題が提供できるビジネスモデルをつくっていきたいと思っています。

必要なのは毎日、そして長く使える、シンプルなもの
―― エシカルとファッションの融合という点で意識している部分は?


シェー 毎日使えて、長く愛用できるようにシンプルなものを意識しているということと、世界の市場に提案できることを意識しています。その代表的なアイテムこそ、マーケットバッグなんです。
カリフォルニアではレジ(ビニール)袋を使わないという習慣がつくられてきて、そんな流れにもマッチしている。あとはエシカルへの意識が高いセレブリティが愛用してくれたこともあって、このバッグが広く知れ渡るようになったのは本当にうれしいこと。


ラーン セレブリティに愛用してもらい、自分たちの意思が広く伝わるのはありがたい。でも、今はセレブリティに対する見方も変化していて、昔は持っているブランドばかりがフォーカスされていたけれど、今はどちらかというとその人物にフォーカスされる。その人の生き方や思想、このバッグを持つ社会的意味にも注目がいくという点ではよいと思う。


シェー 時代が5~10年前とは明らかに変化している。昔はブランドがヒーローだったけど、今は人々、消費者がヒーロー。だから「これ持ったらクールだぜ」みたいな押しつけをしていると、あっと言う間に廃れてしまうと思う。

日本から、付加価値のあるものを発信していきたい
―― 日々の生活のなかで、あなたたちのようなチャリティー精神を身につけるためには、どのようなことを意識したらよいでしょう?


ラーン シンプルになればなるほどよいと思う。衣料でも食べ物でも。だから僕たちもあれもこれもではなく、「これさえあれば」というものを重点的につくり上げています。


シェー 実用的ではないかもしれませんが、チャリティー精神を養うためには、いろんなことに好奇心をもつこと。なおかつ「Empathy(思いやり、共感)」をもつことが必要。この視点は「Global Citizen」の精神にとって、とても重要なことだと思っています。アパレル業界も変化してきているし、小さな変化でも大きなインパクトを生み出すことはできる。

―― アポリスの服もとてもシンプル。服をつくる際の基準は?


ラーン 服をつくるときも「Global Citizen」のユニフォームのような意識でつくる。過度にデザインをせず、でも素材や縫製など、細かな部分にこだわっています。そういった意味では、日本のクラフトマンシップにはとても親和性を感じています。
もともとメンズアパレルからビジネスをはじめて、その後、バッグをはじめとしたアクセサリーをスタートしたんですが、マーケットバッグの存在によって、女性の顧客が増えてきた。そんなタイミングで、日本で仕事ができるようになり、本格的にレディース産業に進出できることを楽しみにしています。

―― 最後に、今後の展望を教えてください。


ラーン ビジネス的な話になりますが、マーケットは変化が大きいから、とにかく人々に意識し続けられるブランドでいなければなりません。たとえばラルフ ローレンのポロシャツはいまだに売れ続けている。そういった視点では、アポリスのマーケットバッグは多くの人たちが愛用してくれているので、まずはそれを中心に進めていきたい。女性はハンドバッグも持っていれば、スーツケースのような大きなバッグも持っている。その中間にニーズがあると思っていて、なんでも入って毎日使えて、そしてスマートでおしゃれなもの。そんなバッグをつくりたいと思っています。


シェー もうひとつはカスタマイズできることも大きなポイントだと思う。人と同じものを持ちたくないという需要にも応えられるし、メッセージも発信したいというニーズにも応えられる。そんな付加価値のある商品を提供できたらいいですね。


ラーン・パートン(右)&シェー・パートン(左)/
Raan Parton & Shea Parton
Photo: Kenichiro Higa Edit & Text: Satoru Yanagisawa Direction: Pomalo inc.
<参照>SANYO Style MAGAZINE

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